《旧暦七月の禁忌-1》
時間の経つのは早いもので、もう旧暦七月が訪れます。旧暦七月は、「鬼月」と皆さんも呼んでいて、旧暦七月一日は、「開鬼門「あの世の門が開く)」と言われています。旧暦七月七日は「七夕」ですが、そして旧曆七月十五日は、「七月半」あるいは「中元節」と言われます。実は七月份の風習と禁忌については、本当に注意が必要なものがあるのですが、そんなものは迷信だと意地を張る人はいませんか?しかし、「そんなものはないと信じるより、あると信じるほうがよい」ということも、本当にいくつかあるのです。皆さんも、この1ヶ月は、あの世から訪れた霊たちに対して、しっかり礼儀を持って敬いましょう。この1ヶ月は、彼らのための月で、彼らの世界に属する月でもあるからです。何事についても霊たちを敬えば、彼らも皆様に迷惑をかけることはないと信じています。
私はこれから書くことを皆様にシェアしたいと思います。
まず、旧暦七月七日は中国人たちにとってのバレンタインデー、つまり「七夕(恋人の日)」です。この日は、彦星と織姫の一年に一度のデートの日なので、この日を「恋人の日」としました。恋人たちはこの日、愛する人にプレゼントを用意して送ります。皆さんも、愛する人にプレゼントの準備を忘れないようにしましょう!また旧暦七月七日は、「七娘媽生」、つまり「七星娘娘」の誕生日です。「七星娘娘」は子供たちの守り神です。では、七夕の日はどうしたら良いのでしょうか。もし家に赤ちゃんがいたら、その日は油飯(台湾風おこわ)と麻油鶏酒(鶏の胡麻油酒スープ)を赤ちゃんが寝るところのベッドにお供えして、ベッドに向かって「七娘媽」に、子供が無事に大きくなりますように、と拝みましょう。金紙は四方金と子供の守護神の服を使用しますが、時間をかけ過ぎていけません。お供物を置き、お線香に火を灯したら、四方金と子供の守護神の服を燃やす準備をします。燃やし終わったら、お供え物を片付けてもいいです。拝むのに長い時間をかけ過ぎていたら、地蔵菩薩様や他の霊たちがお供え物を食べるために寄って来てしまうからです。ですので、時間をかけ過ぎてはいけないのです。
皆さんがもし、子供をたくさん授かりたいのであれば、七夕のこの日にブドウをお供えするのも良いでしょう。それは、ブドウは子供が多いことを表すからです。もしくは、さらに豪勢な七味碗(つまり、7つのお椀に7種の異なる料理を盛り付けます。例えば、油飯、麻油雞、甘いお団子のスープ、米で作った甘いおもち、落花生のスープ、お酒で煮込んだ豚肉、干した龍眼、赤く色をつけた茹で卵、蓮の実、ピーナツなどです)を用意し、それを7つに分けてお椀に入れ、お祈りしましょう。もし家に仏壇があれば、仏壇に3本のお線香をあげ、神様に子供のご加護、お祓いと平穏無事をお祈りして、子供の魂が穏やかでいられるように願います。それからさらに3本のお線香を香炉の中に差しましょう。以上が旧暦七月七日の風習と禁忌です。