🌒《悪意は風水ではなく、人の心》

《嫉妬にむしばまれてしまった女性》

この頃、以前占いを担当させていただいた一名の女性が私を訪ねて参りました。
彼女はこちらへ入ってきた瞬間、顔色が以前と明らかに変わっており、眉間の皺には深く苦悩が刻まれておりました。元来の笑顔と自信、気品に満ち溢れた彼女が、今ではやつれ衰え、両目に力なく、完全に自信をなくしてしまったようです。私はそんな彼女を見て、言葉では表しがたいほど胸を痛めるのでした。

この三か月間、仕事も身体の調子もずっと見えざる手に引きずり落とされていくような感覚だったと、彼女は言います。
彼女が営む教育事業は順風満帆で、生徒数も安定し、評判はとても良かったといいます。しかし、そんな状況はある時から一変したのですーー
職員たちは彼女に難癖をつけ大量辞職、契約の放棄、書類ミス、さらには生徒の両親にまで不可解な嫌がらせが起こるようになってしまいました。
奇妙なことはさらに続き、しまいには彼女の健康にも影響は及びました。夜になると胸が締め付けられ、体からは臭気が漂うようになりました。(汗などの匂いではないのです)寝ていても目が覚めてしまい、ベッドの横で誰かが自分をずっと見つめている感覚さえすると言うのです。

彼女がここまで話し終えると、私は彼女の纏うオーラをじっくりと眺めました。私は彼女の身に起こったことが既に分かっていたのです。
このような人間のオーラの変化は「ただの不運」というような簡単な言葉では表せるものではありません。「悪意ある力」に関係しているものなのです。

最も恐ろしい悪意というのは幽霊がもたらすものではなく、時に人間がもたらすものでもあるのです。

日月命理館 . 魏嘉誾先生